Review〜著者&読者レビュー
第1分類は「価値の毀損について危険性がない資産」。第2分類以下は「回収が困難、通常の度合いを超える危険を含むと認められる資産」と評価されます。当時は、第2分類の企業が多く、リストラを推進して救済する(リストラ後に正常分類に移行させる)、または、破綻処理などをするための判断基準となる分析実務が多かったのです。
中小企業がなんらかの粉飾をしていると言われるなかで、病巣を発見するには経験と勘が必要とされます。私は、内部留保をチェックするようにしました。内部留保が多い会社は「金儲けが上手い会社」と判断できるからです。このような着目ポイントは人によって異なりました。
また、経営の仕組みはシンプルで業績を改善する方法は3つしかありません。1つ目は売上高を増やすこと、2つ目はコストを下げること、3つ目は限界利益率の改善です。しかし、市場にはシンプルな仕組みをわざわざ難しく語る書籍が多いので注意が必要です。
まったく経営のことがわからない人には少々不向きかも知れませんが、本書は市場に出回っていたどの専門書よりもわかりやすいと思います。基礎を学べる良著といえるでしょう。シンプルにマーケティングを理解し経営の仕組みを学びたい人におすすめしたい一冊です。
「売れない」で悩むすべての人へ。
教育や人材育成の仕事をしている人って、みんな尊い想いがあって素晴らしいですよね。しかし(私を含め)彼らがとても苦手にしていることがひとつあります。それは「買ってもらう必要がある」という視点です。お金を出すだけの価値を創造しなければ、誰も授業に参加しないし企業も社員をセミナーに派遣しません。
これはBMI(ビジネス数学インストラクター)やBEU(ビジネス教育大学)のメンバーを見ていても思います。みんな志を持った素晴らしい人たちですが、彼らにセミナーや研修の企画をさせると「それ誰が買うの?」なものになっている。そういう意味で彼らにはぜひマーケティングを学んで欲しいなぁと常々思っていました。
友人である理央周さんが新刊本をリリース。いつもながら事例も豊富でわかりやすい。ぜひ読んでみて欲しいと思いました。
「いわゆる差別化(差異化)とは競合とは違うものを作るのではなく、顧客からみてライバルよりも「価値がある」と認識されること」
「あなたが売れないのではなく、お客様が買わないのだ」
これらの言葉に出会うだけでも価値がある1冊だと思います。
「売れない」で悩むすべての人へ。
とにかく、手に取ることをお勧めいたします。出版のプレイベントに出席いただいたグラフィックレコーダーの
ヤマダマナミさんが、この本のエッセンスを素敵にまとめてくださいました
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